


(↑黄色が、出場者の最終的な点数。青が私がつけた点数です。)※審査終了後、主催側に公開の許可を得ております。出場者には翌日以降に公開される資料です。
日本クラシック音楽コンクールでの、審査員の話です。
2022年は東京地区・本選の審査員をしました。
東京は激戦地区で、某有名子供のための音楽教室のある地域だったで、非常にレベルの高い演奏の出場者が多かったです。
そして、本選では上手な出場者も演奏順や運によって落とされてしまう程の、非常に苦戦する本番です。
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審査前日までに出場者の曲目に目を通し、以下のことを確認します。
1、どの年齢でどんな曲を演奏しているか。
2、楽譜を頭に入れ、曲の背景について理解しておく。
3、オーソドックスな表現方法を研究しておく。
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審査する時に私が特に気にしている点は、
1、音程・リズム・テンポ等を楽譜通りに弾いているか。
(その場面にあった音程の取り方をしているか)
2、表現力があるか。フレーズを意識して演奏しているか。
もしくは、それらがtoo muchになっていないか。
3、②を表現するにあたり、作曲家の意図や時代背景を勉強して演奏しているか。
4、出場者の持っている音色の良し悪しや、場面にあった音色を出しているか。
5、ピアノとアンサンブルできているか。
6、呼吸の仕方や体・弓の使い方。
7、年齢が低学年の場合は、ステージマナーや構え方、所作、衣装が相応しいか。
8、選曲について。
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これらは、自分が指導する上で非常に重要なことだと思っています。
自分の審査する視点が、他の審査員達と近い事が、
私の元で習う生徒達が結果に結びつく第一歩です。
他の審査員と私の目の付け所が違えば、生徒達に間違った指導を促しかねないからです。
審査後に、自分自身がバランス感覚の良い審査ができたか答え合わせ(?)をしますが、
中立な審査ができた気がします。
それにしても、自分の生徒を審査する時は緊張して、落ち着いて聴いていられませんね。