音大受験の実技について
音大に行き、音楽家になるためには幼少期から様々な訓練を必要とします。
3歳~6歳までに習い始めることが望ましいです。
8歳を超えてから習い始めた場合、トップの音大を目指せる可能性は狭くなる傾向にあります。
まず、バイオリン実技では『基礎』『練習曲』『楽曲』の3つは練習する事が必要です。
『基礎』
レベルに応じてセブシック、小野アンナの音階教本、カールフレッシュ、を使います。
入試で、音階が課題の一部にされている学校もあります。
それぞれの項目に合った正しい体の動かし方があり、やみくもに弾いたとしても技術は身に付きません。
コンクールを目指している子や受験のために他の教室から習いに来る子がいますが、基礎練の仕方を習って来なかった子や、正しい体の使い方を習ってこなかった子も多くみうけられます。
『練習曲』
レベルに応じて、カイザー36の練習曲、ドント24の練習曲、クロイツェル42の練習曲、ローデ24のカプリス、ドント24の練習曲とカプリス、パガニーニ24のカプリスを練習します。
これらは、入試の実技試験で確実に弾かされますし、コンクールでも課題として出されることが多くあります。
技術もさることながら、音楽的に演奏することも要求されます。
『楽曲』
初級者はスズキの教本からスタートします。
中級~上級者は、バッハの無伴奏ソナタ・パルティータ、モーツァルトの協奏曲、その他の協奏曲、ヴィルトオーゾピース、グランドピースを練習します。
音大を卒業するまでに以上の曲を弾けるようになる事が必須です。
楽曲を演奏するうえで、技術・表現力・音楽的解釈が必要です。
入試では楽曲演奏は必須となっています。
その他の試験課題
バイオリン実技以外に学ぶべきことは、ソルフェージュ、音楽理論、ピアノ実技となります。
とくに、ソルフェージュに関しては幼少期からの訓練が必要で、バイオリンの演奏にも大きな影響を与えます。
12歳までにはソルフェージュを習い始めてください。(6歳ころから習うのが望ましい)
音楽家になるための、音感・リズム感・和声感・楽譜を読む力・初見力を身につける必要があります。
受験する学校によって、ソルフェージュや音楽理論は傾向が多少異なりますが、どのレベルの学校にも対応できる優秀な先生を紹介することができますので相談してください。